時間の使い方

日本はいま、失業率が5%台まで改善されているにも関わらず、消費が伸びず、経済が低迷しています。

つい数ヶ月前までは、景気の良い話も聞かれていましたが、一部大企業や株式市場だけの話であり、国全体を通して見れば、依然として物価下落圧力と人口減少に苦しむ一島国に過ぎない様子が観て取れます。

人口が減れば消費も減るのは自明ですが、もう一つ別の要因がありそうです。

それが、低賃金体質の定着です。

女性の社会進出を掲げている政権ですが、皮肉な事に、女性による非製造業への労働力供給が賃金の低下を招くと同時に、非婚化と少子化も招いています。

非製造業が活況なのは、団塊世代が定年を迎え、サービス業の需要が増加しているためです。

サービス業に従事する労働者は、自らの消費活動にかける時間を安価な賃金を得る手段に代え、結果得られるものも製造業に比べると低い賃金です。

これまで家庭内で消費主体だった層が、賃金低下エンジンとして機能してしまっていると同時に、消費エンジンとしての馬力を落としているわけです。

男性はというと、こちらも非正規労働者として、低賃金と不安定な雇用からくる不安による低消費化が進んでいます。

一部には極端で熾烈な消費性向はあるものの、それは予測不能な上に一過性であり、経済の底上げには到底寄与しない消費です。

日本人はいま、自らの時間を安売りしていると同時に、自らの消費者としての価値も損ない続けているわけです。

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